自律神経作用と支配する節前ニューロンの起始レベルとの組合せで正しいのはどれか。
- 細気管支の収縮
- 顔面の汗腺の発汗
- 消化管蠕動の亢進
- 瞳孔散大筋の収縮
- 内尿道括約筋の収縮
解答解説
正解は4. 瞳孔散大筋の収縮胸髄です。
瞳孔散大筋の収縮は、交感神経の働きによるもので、節前ニューロンの起始レベルは胸髄(T1〜T2)です。この作用は、瞳孔を拡大させてより多くの光を取り入れるための反応です。
各選択肢の解説
- 細気管支の収縮頸髄
細気管支の収縮は副交感神経の作用であり、その節前ニューロンは延髄にある迷走神経核から起始します。頸髄が起始レベルであるとの記述は誤りです。この選択肢は誤りです。 - 顔面の汗腺の発汗延髄
顔面の汗腺の発汗は交感神経の作用であり、節前ニューロンの起始レベルは胸髄(T1〜T2)です。延髄が起始レベルであるとの記述は誤りです。この選択肢は誤りです。 - 消化管蠕動の亢進腰髄
消化管蠕動の亢進は副交感神経の作用であり、節前ニューロンの起始レベルは迷走神経核(延髄)や仙髄(S2〜S4)です。腰髄が起始レベルであるとの記述は誤りです。この選択肢は誤りです。 - 瞳孔散大筋の収縮胸髄(正解)
瞳孔散大筋の収縮は交感神経の作用であり、節前ニューロンの起始レベルは胸髄(T1〜T2)です。この選択肢は正しいです。 - 内尿道括約筋の収縮仙髄
内尿道括約筋の収縮は交感神経の作用であり、その節前ニューロンは腰髄(L1〜L2)から起始します。仙髄が起始レベルであるとの記述は誤りです。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
自律神経の作用とその節前ニューロンの起始レベルを理解するには、以下の点を押さえると効果的です:
- 交感神経:胸髄・腰髄(T1〜L2)が起始レベル。
- 副交感神経:脳幹(迷走神経核など)および仙髄(S2〜S4)が起始レベル。
特に瞳孔反射や内臓器官への作用は頻出事項なので、確実に覚えましょう。