第57回

第57回理学療法士国家試験 午前問題52

膝関節半月板について正しいのはどれか。

  1. 内縁は外縁より厚い。
  2. 外縁は外側側副靱帯に付着する。
  3. 外縁は血行により栄養されている。
  4. 内側半月板の形状はO字状である。
  5. プロテオグリカン量は関節軟骨より多い。

解答解説

正解は3. 外縁は血行により栄養されているです。

膝関節の半月板は、内側半月板と外側半月板の2つからなり、膝関節のクッションとして荷重を分散する役割を持っています。その構造や特徴について理解することが重要です。

各選択肢の解説

  1. 内縁は外縁より厚い。
    半月板は外縁が厚く、内縁に向かって薄くなる構造をしています。外縁は関節包に付着しており、安定性と栄養供給が確保されています。この選択肢は誤りです。
  2. 外縁は外側側副靱帯に付着する。
    外側半月板は外側側副靱帯には付着せず、外側側副靱帯との間に分離されたスペースがあります。この選択肢は誤りです。
  3. 外縁は血行により栄養されている。(正解)
    半月板の外縁(赤色帯)は血行による栄養が供給される部位であり、修復能力が高いです。一方、内縁(白色帯)は血行が乏しく、主に滑液から栄養を得ています。この選択肢は正解です。
  4. 内側半月板の形状はO字状である。
    内側半月板はC字状であり、外側半月板がO字状に近い形をしています。この選択肢は誤りです。
  5. プロテオグリカン量は関節軟骨より多い。
    半月板にはプロテオグリカンが含まれていますが、量は関節軟骨より少ないです。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

半月板の栄養供給には、血行がある外縁(赤色帯)と滑液を利用する内縁(白色帯)の違いを理解することが重要です。また、内側と外側の形状の違いや、外側半月板が外側側副靱帯に付着していない点も試験で頻出のポイントです。