COPDについて正しいのはどれか。
- 肺癌を合併することは稀である。
- 安静時エネルギー消費量が減少している。
- 増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられる。
- 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られない。
- COPD assessment test(CAT)は点数が高いほどQOLが高いことを示す。
解答解説
正解は3.増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられるです。
COPDの増悪時には、呼吸不全を改善するためにNPPV(非侵襲的陽圧換気)が適応されることがあります。NPPVは、気管挿管を回避しながら換気補助を行い、酸素化を改善します。
選択肢の解説
- 肺癌を合併することは稀である。
COPD患者では、喫煙が共通のリスク因子であるため、肺癌を合併するリスクが高いです。この選択肢は誤りです。 - 安静時エネルギー消費量が減少している。
COPDでは呼吸筋の負担が増加し、安静時エネルギー消費量(REE)がむしろ増加します。この選択肢は誤りです。 - 増悪時の補助換気療法は非侵襲的陽圧換気〈NPPV〉が用いられる。
NPPVは、呼吸困難の改善や酸素化の向上を図るため、COPDの増悪時に広く使用されます。この選択肢が正しいです。 - 呼吸リハビリテーションを行っても抑うつ・不安の改善は得られない。
呼吸リハビリテーションは、身体機能の向上だけでなく、抑うつや不安の改善にも効果があります。この選択肢は誤りです。 - COPD assessment test(CAT)は点数が高いほどQOLが高いことを示す。
CATスコアは、点数が高いほど症状の悪化やQOLの低下を示します。逆に、低い点数が良好な状態を示します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
COPDは慢性進行性の疾患で、肺癌との関連や高い安静時エネルギー消費量が特徴です。また、CATスコアはCOPDの管理に重要な指標です。リハビリテーションは身体機能だけでなく心理的状態の改善にも役立つため、多面的な介入の重要性を理解しておきましょう。