記憶過程の要素として正しいのはどれか。2つ選べ。
- 記銘
- 計画立案
- 想起
- 転換
- 配分
解答解説
正解は1.記銘と3.想起です。
記憶過程は主に記銘(情報の取り込み)、保持(情報の維持)、想起(情報の取り出し)という3つの段階に分けられます。記憶過程において、計画立案や転換、配分は含まれません。これらは認知機能の他の要素に該当します。
選択肢の解説
- 記銘
記銘は新しい情報を覚え込む過程であり、記憶の最初の段階です。記憶過程における基本的な要素であるため、この選択肢は正しいです。 - 計画立案
計画立案は、認知機能の中でも遂行機能(問題解決や目標達成のための計画を立てる能力)に関連しますが、記憶過程の要素には含まれません。この選択肢は誤りです。 - 想起
想起は記憶した情報を必要な時に思い出す過程であり、記憶の最後の段階です。この選択肢は正しいです。 - 転換
転換は記憶過程の要素として明確に定義されていません。情報の取り込みや保持、想起と直接関係しないため、この選択肢は誤りです。 - 配分
配分は注意や労力の分配に関連する概念ですが、記憶過程の要素には該当しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
記憶過程の3要素(記銘、保持、想起)は、試験だけでなく臨床場面でも重要です。特に、記憶障害の評価やリハビリテーションでは、この流れを意識しながら記憶力を分析することが必要です。他の認知機能との違いも明確にしておきましょう。