三叉神経が関与するのはどれか。
- 咽頭反射
- 角膜反射
- 咳反射
- 前庭眼反射
- 対光反射
解答解説
正解は2.角膜反射です。
角膜反射は、角膜に刺激を加えたときに瞬きをする反射で、三叉神経(第V脳神経)と顔面神経(第VII脳神経)が関与します。三叉神経の眼神経(V1)が感覚入力を担い、顔面神経が瞬目の運動出力を担います。
選択肢の解説
- 咽頭反射
咽頭反射は、咽頭を刺激した際に起こる反射で、感覚を担う舌咽神経(第IX脳神経)と運動を担う迷走神経(第X脳神経)が関与します。この選択肢は誤りです。 - 角膜反射
角膜反射は、三叉神経(感覚)と顔面神経(運動)が関与する反射です。角膜に触れると刺激が三叉神経を通じて脳幹に伝わり、顔面神経を介して瞬目が起こります。この選択肢が正解です。 - 咳反射
咳反射は、迷走神経が感覚と運動の両方を担っています。三叉神経は関与しません。この選択肢は誤りです。 - 前庭眼反射
前庭眼反射は、頭の動きに応じて目の位置を一定に保つ反射で、前庭神経(第VIII脳神経)が主に関与します。この選択肢は誤りです。 - 対光反射
対光反射は、光が網膜に当たったときに瞳孔が収縮する反射で、視神経(第II脳神経)と動眼神経(第III脳神経)が関与します。三叉神経は関与しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
神経反射の分類を覚える際には、感覚入力と運動出力を整理することが重要です:
- 角膜反射:感覚(三叉神経V1)、運動(顔面神経VII)。
- 咽頭反射:感覚(舌咽神経IX)、運動(迷走神経X)。
- 咳反射:迷走神経が両方を担当。
- 対光反射:視神経(感覚)と動眼神経(運動)。
試験ではどの神経が感覚か運動か問われることが多いため、整理して覚えましょう。