遠城寺式乳幼児分析的発達検査(九大小児科改訂版)で1歳6か月までに獲得されるのはどれか。
- ボールを前にける。
- 積木を横に二つ以上ならべる。
- お菓子のつつみ紙をとって食べる。
- 親から離れて遊ぶ。
- 大きい、小さいがわかる。
解答解説
正解は3.お菓子のつつみ紙をとって食べるです。
1歳6か月ごろには、手指を使った操作性や日常生活に関連する動作が発達し、包み紙をはがして中身を取り出すといった動作が可能になります。この行動は、手指の器用さや問題解決能力の発達を示しています。
選択肢の解説
- ボールを前にける。
ボールを前にける動作は2歳ごろに発達する能力です。1歳6か月ではまだ未熟であるため、この選択肢は誤りです。 - 積木を横に二つ以上ならべる。
積木を横に並べる能力は、1歳6か月以降、2歳前後にかけて発達します。この選択肢は誤りです。 - お菓子のつつみ紙をとって食べる。
1歳6か月では手先の器用さや認知的な理解が進み、包み紙をとって食べ物を取り出す行動が可能です。この選択肢が正しいです。 - 親から離れて遊ぶ。
親から離れて遊ぶ行動は、2歳ごろ以降にみられるようになります。この時期の子どもはまだ親との近接が多く見られます。この選択肢は誤りです。 - 大きい、小さいがわかる。
大きさの概念を理解するのは、2歳半から3歳ごろの認知能力の発達段階にみられます。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
遠城寺式乳幼児分析的発達検査は、運動、社会性、認知能力などの発達を段階的に評価します。発達年齢ごとに期待される行動を理解しておくことで、乳幼児の発達評価や問題の早期発見に役立ちます。特に日常生活に関連する動作は観察しやすいため、臨床や育児相談で頻出の分野です。