疾患と遺伝形式の組合せで正しいのはどれか。
- 筋強直性ジストロフィー―常染色体優性遺伝
- 脊髄性進行性筋萎縮症―伴性劣性遺伝
- Becker型筋ジストロフィー―常染色体劣性遺伝
- Duchenne型筋ジストロフィー―常染色体優性遺伝
- Huntington病―伴性劣性遺伝
解答解説
正解は1.筋強直性ジストロフィー―常染色体優性遺伝です。
筋強直性ジストロフィー(Myotonic Dystrophy)は、常染色体優性遺伝形式をとる疾患です。この病気は、CTGリピートの伸長という遺伝的異常によるもので、親からの優性遺伝で子に伝わることが特徴です。
選択肢の解説
- 筋強直性ジストロフィー―常染色体優性遺伝
筋強直性ジストロフィーは、常染色体優性遺伝であり、最も一般的な成人発症型筋ジストロフィーです。この選択肢が正しいです。 - 脊髄性進行性筋萎縮症―伴性劣性遺伝
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、常染色体劣性遺伝が基本です。伴性劣性遺伝ではありません。この選択肢は誤りです。 - Becker型筋ジストロフィー―常染色体劣性遺伝
Becker型筋ジストロフィーは、伴性劣性遺伝形式をとります。常染色体劣性遺伝ではないため、この選択肢は誤りです。 - Duchenne型筋ジストロフィー―常染色体優性遺伝
Duchenne型筋ジストロフィーもBecker型と同様に伴性劣性遺伝であり、常染色体優性遺伝ではありません。この選択肢は誤りです。 - Huntington病―伴性劣性遺伝
Huntington病は、常染色体優性遺伝形式をとります。伴性劣性遺伝ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
遺伝形式の違いを理解するためには、常染色体優性・劣性と伴性優性・劣性の違いを明確にしておくことが重要です。筋ジストロフィーでは、Duchenne型やBecker型が伴性劣性遺伝、筋強直性ジストロフィーが常染色体優性遺伝という区別を覚えておきましょう。