悪性リンパ腫について正しいのはどれか。
- 腫瘤形成は稀である。
- 多発性骨髄腫はT細胞に由来する。
- B細胞性リンパ腫が15%を占める。
- 非ホジキンリンパ腫が%を占める。
- リンパ球を発生母体とする腫瘍である。
解答解説
正解は5.リンパ球を発生母体とする腫瘍であるです。
悪性リンパ腫は、リンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)の分化・成熟過程での異常増殖を特徴とする腫瘍性疾患です。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに大別され、多くのタイプが存在します。
選択肢の解説
- 腫瘤形成は稀である。
悪性リンパ腫ではリンパ節や臓器に腫瘤を形成することが一般的です。腫瘤形成が稀であるとはいえないため、この選択肢は誤りです。 - 多発性骨髄腫はT細胞に由来する。
多発性骨髄腫は形質細胞(B細胞由来)に由来する疾患であり、T細胞とは無関係です。この選択肢は誤りです。 - B細胞性リンパ腫が15%を占める。
B細胞性リンパ腫は悪性リンパ腫の中で最も多く、約85~90%を占めます。15%という記述は不正確です。この選択肢は誤りです。 - 非ホジキンリンパ腫が%を占める。
非ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫全体の約90%を占めます。正確な割合が示されていないため、この選択肢は誤りです。 - リンパ球を発生母体とする腫瘍である。
悪性リンパ腫はリンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)を母体とする腫瘍性疾患です。この選択肢が正しいです。
ワンポイントアドバイス
悪性リンパ腫は、B細胞性リンパ腫が大部分を占めることや、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の違いを明確に理解することが重要です。また、臨床ではリンパ節腫大や全身症状(発熱、体重減少、寝汗)が重要な診断の手がかりとなります。