第56回

第56回理学療法士国家試験 午前問題29

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で矢状面上の角度を測定するのはどれか。2つ選べ。

  1. 肩伸展
  2. 手尺屈
  3. 股外転
  4. 膝屈曲
  5. 胸腰部回旋

解答解説

正解は1(肩伸展)と4(膝屈曲)です。
矢状面とは、人体を左右に分ける面を指し、この面上の動きは屈曲や伸展に関連します。肩伸展や膝屈曲は矢状面での動きとして測定されます。

各選択肢の解説

  1. 肩伸展
     正しい選択肢です。肩伸展は矢状面上で行われる運動であり、関節可動域測定では矢状面での角度を評価します。
  2. 手尺屈
     誤りです。手の尺屈は前額面上で行われる運動であり、矢状面ではありません。
  3. 股外転
     誤りです。股関節の外転は前額面上で行われる運動であり、矢状面での測定には該当しません。
  4. 膝屈曲
     正しい選択肢です。膝屈曲は矢状面上で行われる運動であり、関節可動域測定で矢状面上の角度を評価します。
  5. 胸腰部回旋
     誤りです。胸腰部回旋は水平面上で行われる運動であり、矢状面ではありません。

ワンポイントアドバイス

関節可動域測定では、各運動が行われる面(矢状面、前額面、水平面)を理解することが重要です。屈曲・伸展は矢状面、外転・内転は前額面、回旋動作は水平面で評価されることを覚えておきましょう。