二次予防の組合せで正しいのはどれか。
1.健常成人 禁煙指導
2.脂質異常症患者 栄養指導
3.回復期の脳血管疾患患者 服薬指導
4.急性期の脳血管疾患患者 血圧管理
5.生活期の脳血管疾患患者 運動指導
解答解説
正解は 2.脂質異常症患者 栄養指導 です。
- 二次予防は、既に発症している病気の早期発見や進行抑制を目的とする予防です。脂質異常症患者に対する栄養指導は、血中のコレステロールや中性脂肪を管理し、動脈硬化や心血管疾患への進行を防ぐことを目的としています。そのため、脂質異常症患者に対する栄養指導は、病気の進行を抑えるための重要な二次予防に該当します。
選択肢の解説
- 健常成人 禁煙指導
健常成人に対する禁煙指導は、病気を未然に防ぐための一次予防に該当します。二次予防は発症した病気の進行を抑えることが目的のため、この選択肢は適していません。 - 脂質異常症患者 栄養指導
正解です。脂質異常症患者に対する栄養指導は、病気の進行や重症化を防ぐための二次予防として非常に重要です。食事改善を通じて血液中の脂質をコントロールし、動脈硬化や心血管疾患への進行を防ぐ目的で行われます。 - 回復期の脳血管疾患患者 服薬指導
回復期の服薬指導は、再発防止を目的とした三次予防として扱われることが多いです。二次予防は病気の早期発見や進行抑制が目的であり、回復期の介入には当てはまりません。 - 急性期の脳血管疾患患者 血圧管理
急性期における血圧管理は、症状の悪化防止や急性期の治療の一環であり、二次予防というよりも直接的な治療に該当します。 - 生活期の脳血管疾患患者 運動指導
生活期における運動指導は、機能回復や再発防止を目的とする三次予防として行われることが多いです。二次予防は、主に病気の早期発見や進行防止を指すため、この選択肢は適切ではありません。
ワンポイントアドバイス
予防医学では、目的に応じて一次予防(発症予防)、二次予防(早期発見・進行防止)、三次予防(再発防止・機能回復)に分類されます。二次予防は、すでに病気が発症している場合に、その進行を防ぐための介入が中心となります。