脳神経と働きの組み合わせで正しいのはどれか。
- 副神経 僧帽筋の運動
- 滑車神経 眼球の内転運動
- 顔面神経 咀嚼筋の運動
- 三叉神経 舌前2/3の味覚
- 舌下神経 声帯の運動
解答解説
正解は「1」です。
副神経(第11脳神経)は、僧帽筋と胸鎖乳突筋の運動を司ります。これにより、肩の挙上や頭部の回旋運動が可能になります。他の選択肢は、脳神経とその働きが正しく対応していません。
選択肢ごとの解説
- 副神経 僧帽筋の運動
正解です。副神経は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配し、これらの筋肉の運動を司ります。 - 滑車神経 眼球の内転運動
滑車神経(第4脳神経)は上斜筋を支配し、眼球を下方かつ内側に向ける動きに関与します。内転運動そのものは動眼神経(第3脳神経)が担います。 - 顔面神経 咀嚼筋の運動
咀嚼筋の運動は三叉神経(第5脳神経)の下顎神経枝が司ります。顔面神経(第7脳神経)は表情筋を支配します。 - 三叉神経 舌前2/3の味覚
舌前2/3の味覚は顔面神経(第7脳神経)の鼓索神経が担います。三叉神経は主に顔面の感覚を司ります。 - 舌下神経 声帯の運動
声帯の運動は迷走神経(第10脳神経)が司ります。舌下神経(第12脳神経)は舌の運動を担当します。
ワンポイントアドバイス
脳神経はそれぞれ固有の機能を持っています。試験対策としては、主要な神経の名称、支配する筋肉や器官、具体的な機能(運動、感覚、混合)をしっかり覚えることが大切です。また、顔面神経と三叉神経の役割を混同しないよう注意しましょう。