嚥下反射時に活動する筋の中で舌骨下降作用があるのはどれか。
- 顎舌骨筋
- 顎二腹筋
- 茎突舌骨筋
- 甲状舌骨筋
- オトガイ舌骨筋
解答解説
正解は4.甲状舌骨筋です。
甲状舌骨筋は喉頭隆起(甲状軟骨)と舌骨を結ぶ筋であり、収縮により舌骨を下降させます。嚥下反射においては、喉頭を持ち上げたり下降させたりする動きが重要です。この筋は舌骨を下降させる働きに特化している点で他の筋と異なります。
選択肢の解説
- 顎舌骨筋
顎舌骨筋は舌骨を挙上し、口腔底を持ち上げる作用があります。舌骨を下降させる作用はないため、この選択肢は誤りです。 - 顎二腹筋
顎二腹筋(前腹)は舌骨を挙上する作用があります。嚥下時に舌骨を引き上げますが、下降には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 茎突舌骨筋
茎突舌骨筋は舌骨を後方かつ上方に引き上げる作用があります。舌骨を下降させる作用はありません。この選択肢は誤りです。 - 甲状舌骨筋
甲状舌骨筋は舌骨を下降させる唯一の筋です。この選択肢が正しいです。 - オトガイ舌骨筋
オトガイ舌骨筋は舌骨を前方かつ上方に引き上げる作用があります。舌骨を下降させる作用はありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
嚥下に関わる筋は、舌骨や喉頭を上下に動かして食物を安全に食道へ送る役割を果たします。舌骨の上下移動に関わる筋を分類して覚えることで、嚥下障害の評価やリハビリテーションに役立つ知識となります。