エネルギー代謝率の計算式で正しいのはどれか。
- 内的仕事量 ÷ 全仕事量
- 労作代謝量 ÷ 基礎代謝量
- 基礎代謝量 ÷ 基準体表面積
- 労作代謝量 ÷ 安静時代謝量
- 基礎代謝実測値 ÷ 基礎代謝基準値
解答解説
正解は2.労作代謝量 ÷ 基礎代謝量です。
エネルギー代謝率(Physical Activity Ratio: PAR)は、活動中の代謝量(労作代謝量)を基礎代謝量で割った値です。この値は、日常生活や運動中のエネルギー消費を基礎代謝と比較して評価する際に使用されます。
選択肢の解説
- 内的仕事量 ÷ 全仕事量
この式はエネルギー効率を示す可能性はありますが、エネルギー代謝率の計算式ではありません。この選択肢は誤りです。 - 労作代謝量 ÷ 基礎代謝量
エネルギー代謝率(PAR)は、この計算式で求められます。基礎代謝量に対して、活動中の代謝がどれくらい増加しているかを示す値です。この選択肢は正しいです。 - 基礎代謝量 ÷ 基準体表面積
この計算式は、体表面積当たりの基礎代謝を求める場合に使いますが、エネルギー代謝率を計算するものではありません。この選択肢は誤りです。 - 労作代謝量 ÷ 安静時代謝量
労作代謝量を安静時代謝量で割る式は、安静時代謝量を基準とした比率を求める際には使えますが、エネルギー代謝率の標準的な定義には当てはまりません。この選択肢は誤りです。 - 基礎代謝実測値 ÷ 基礎代謝基準値
この計算式は基礎代謝を基準値と比較するものであり、エネルギー代謝率を表すものではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
エネルギー代謝率(PAR)は、基礎代謝と活動量の比較に役立ちます。運動強度を評価する際の重要な指標であり、METs(Metabolic Equivalents)とも関連付けて覚えておくと、試験での応用がしやすくなります。