65歳以上の要介護者または要支援の認定を受けた人で介護が必要となった原因の割合(平成28年度国民生活基礎調査)が最も高いのはどれか。
- 糖尿病
- 認知症
- 関節疾患
- 骨折・転倒
- 高齢による衰弱
解答解説
正解は2(認知症)です。
平成28年度国民生活基礎調査によると、65歳以上の要介護・要支援の認定原因で最も多いのは認知症(約18%)でした。認知症は記憶障害や判断力の低下により、日常生活での支援や介護が必要になることが多いため、要介護の主要原因となっています。
各選択肢の解説
- 糖尿病
糖尿病は介護が必要になる要因の一つですが、割合としては比較的低いです。主に合併症としての視覚障害や腎障害が介護原因となることがあります。 - 認知症
65歳以上の要介護原因で最も高い割合を占めています。認知機能の低下による日常生活動作の障害や介護負担が増大するため、要支援・要介護認定の大きな要因です。 - 関節疾患
関節リウマチや変形性関節症などが該当し、要介護原因の一つではありますが、割合は認知症や骨折・転倒、高齢による衰弱ほど高くありません。 - 骨折・転倒
骨折や転倒も高齢者の要介護原因として多く見られます。特に大腿骨頸部骨折は、寝たきりや要介護状態になる重要な原因です。 - 高齢による衰弱
高齢による衰弱(フレイル)は、要介護原因として2番目に多いとされていますが、認知症より割合は低いです。
ワンポイントアドバイス
高齢者の要介護原因を把握することは、予防策の計画や介護サービスの提供に役立ちます。特に認知症は、予防や早期発見が介護の軽減につながるため、地域包括ケアや家族支援の視点からも注目されています。