大転子に付着する筋はどれか。3つ選べ。
- 腸骨筋
- 大殿筋
- 中殿筋
- 梨状筋
- 内閉鎖筋
解答解説
正解は3.中殿筋、4.梨状筋、5.内閉鎖筋です。
大転子には、中殿筋、梨状筋、内閉鎖筋を含む多くの筋が付着します。これらの筋は主に股関節の外転や外旋を行います。付着部の解剖学的理解は、運動機能や疼痛の評価に役立ちます。
選択肢の解説
- 1. 腸骨筋
腸骨筋は腸骨窩から起始し、大腿骨の小転子に付着します。主に股関節の屈曲を行い、大転子には付着しません。したがって誤りです。 - 大殿筋
大殿筋は仙骨や腸骨から起始し、大腿骨の殿筋粗面と腸脛靭帯に付着します。主に股関節の伸展を担当し、大転子には付着しないため誤りです。 - 中殿筋
中殿筋は腸骨の外側面から起始し、大転子の外側面に付着します。股関節の外転や安定に寄与するため、大転子に付着する筋として正しい選択肢です。 - 梨状筋
梨状筋は仙骨から起始し、大転子の上縁に付着します。股関節の外旋や安定に重要な役割を果たし、大転子に付着するため正しい選択肢です。 - 内閉鎖筋
内閉鎖筋は骨盤内の閉鎖膜から起始し、大転子の内側面に付着します。主に股関節の外旋を行い、大転子に付着するため正しい選択肢です。
ワンポイントアドバイス
大転子は、股関節の外転や外旋に関わる筋群の重要な付着部位です。筋付着部を覚える際は、大転子が外側や後方の筋に関連することをイメージすると整理しやすいです。また、付着部の理解は触診や臨床での評価に直結します。