関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸と移動軸で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 肩水平屈曲
- 胸腰部側屈
- 股外旋
- 手伸展(背屈)
- 母指橈側外転
解答解説
正解は2.胸腰部側屈と3.股外旋です。
胸腰部側屈(選択肢2)と股外旋(選択肢3)は、基本軸と移動軸が日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会の基準に基づいて適切に記載されています。胸腰部側屈では、基本軸は身体の縦軸に一致し、移動軸は肩峰を通る線に設定されます。股外旋では、基本軸は大腿部の長軸に一致し、移動軸は下腿部の長軸に一致します。これらの測定方法は、解剖学的な基準に基づき正確に設けられています。
選択肢の解説
- 1. 肩水平屈曲
肩水平屈曲において、基本軸は肩の長軸に一致し、移動軸は上腕骨に設定されます。ただし、図の測定法では、基本軸や移動軸が明確に記載されておらず、日本整形外科学会の基準に準拠しているとはいえません。正解ではありません。 - 胸腰部側屈
胸腰部側屈では、基本軸は身体の縦軸(脊柱)に設定され、移動軸は肩峰を通る線に設定されます。この方法は正確で、日本整形外科学会の基準を満たしています。よって、正解です。 - 股外旋
股外旋では、基本軸は大腿部の長軸に設定され、移動軸は下腿部の長軸に設定されます。これは股関節の可動域を正確に測定するために適切な配置であり、基準に準拠しています。よって、正解です。 - 手伸展(背屈)
手伸展(背屈)の測定方法では、基本軸は前腕の長軸に設定され、移動軸は手の中手骨に一致します。しかし、図の測定法では日本整形外科学会の基準に従っていないため、正解ではありません。 - 母指橈側外転
母指橈側外転において、基本軸は第2中手骨の長軸に一致し、移動軸は母指の長軸に設定されます。ただし、図では測定基準が正確に示されていないため、日本整形外科学会の基準を満たしているとはいえません。正解ではありません。
ワンポイントアドバイス
関節可動域測定では、基本軸と移動軸を正確に設定することが重要です。それぞれの基準は、日本整形外科学会や日本リハビリテーション医学会が策定したガイドラインに基づいています。測定方法を覚える際は、基本軸を骨の長軸や解剖学的な基準点に設定し、移動軸を動く部位に合わせることを意識しましょう。このように基準を正確に理解することで、国家試験の問題にも対応しやすくなります。