介護保険制度について正しいのはどれか。
- 利用者はケアプランの作成にかかる費用の3割を負担する。
- 要支援者は介護予防サービスを受けることができる。
- 医療保険加入者は20歳から介護保険料を支払う。
- 要支援者は施設サービスを利用できる。
- 保険者は厚生労働省である。
解答解説
正解は2. 要支援者は介護予防サービスを受けることができるです。
介護保険制度では、要支援者(要支援1・2)に対して、介護予防サービスを提供し、状態の悪化防止や自立支援を目指します。介護予防サービスは、地域包括支援センターなどを通じて提供されます。
各選択肢の解説
- 利用者はケアプランの作成にかかる費用の3割を負担する。
ケアプラン(介護サービス計画)の作成費用は、介護保険制度によって全額給付され、利用者負担はありません。この選択肢は誤りです。 - 要支援者は介護予防サービスを受けることができる。(正解)
要支援1・2に認定された利用者は、介護予防サービスを利用できます。これには、運動器機能向上や栄養改善、口腔機能向上を目的としたプログラムが含まれます。この選択肢は正解です。 - 医療保険加入者は20歳から介護保険料を支払う。
介護保険料の支払い義務があるのは、40歳以上の医療保険加入者です(第2号被保険者:40~64歳、第1号被保険者:65歳以上)。20歳では介護保険料を支払う必要はありません。この選択肢は誤りです。 - 要支援者は施設サービスを利用できる。
要支援者は施設サービス(特別養護老人ホームや介護老人保健施設など)を利用することはできません。要支援者が利用できるのは、介護予防を目的とした地域密着型サービスや居宅サービスに限られます。この選択肢は誤りです。 - 保険者は厚生労働省である。
介護保険制度の保険者は、市区町村および特別区です。厚生労働省は制度全体の監督や指針の策定を行いますが、保険者ではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
介護保険制度では、要支援者と要介護者で利用可能なサービスや保険料の負担が異なることをしっかりと理解しましょう。また、保険者が市区町村である点や、ケアプラン作成費用が全額給付される点は試験でも頻出の内容です。