認知症のスクリーニング検査はどれか。
- Frenchay Activities Index
- Fugl-Meyer Assessment
- MMSE
- Rorschach Test
- WAIS-Ⅲ
解答解説
正解は3. MMSEです。
MMSE(Mini-Mental State Examination)は、認知症のスクリーニングに広く使用される評価ツールです。時間や場所の見当識、計算、短期記憶、注意、言語機能などの認知機能を総合的に評価します。簡便で迅速に実施でき、認知機能障害の有無や程度を把握するのに適しています。
各選択肢の解説
- Frenchay Activities Index
Frenchay Activities Indexは、脳卒中患者の生活機能を評価するための指標で、日常生活動作や社会参加の程度を測定します。認知症のスクリーニングには使用されません。この選択肢は誤りです。 - Fugl-Meyer Assessment
Fugl-Meyer Assessmentは、脳卒中患者の運動や感覚機能を評価するツールであり、認知機能の評価とは無関係です。この選択肢は誤りです。 - MMSE(正解)
MMSEは、認知症のスクリーニング検査として標準的に使用されます。簡便かつ有用な検査で、認知症の早期発見や進行状況の把握に役立ちます。この選択肢は正解です。 - Rorschach Test
Rorschach Test(ロールシャッハテスト)は、人格や心理状態を分析する投影法検査です。認知症のスクリーニングには使用されません。この選択肢は誤りです。 - WAIS-Ⅲ
WAIS-Ⅲ(Wechsler Adult Intelligence Scale-Ⅲ)は、成人の知能指数(IQ)を測定するための検査であり、認知機能の詳細な分析に役立つ場合がありますが、スクリーニング目的では使用されません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
認知症スクリーニング検査では、MMSEが最も一般的に用いられますが、より詳細な検査が必要な場合にはMoCA(Montreal Cognitive Assessment)やHDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール改訂版)も併用されることがあります。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて適切に選択しましょう。