NIHSSで評価されるのはどれか。2つ選べ。
- バランス障害
- 深部腱反射
- 意識障害
- 顔面麻痺
- 歩行速度
解答解説
正解は3. 意識障害と4. 顔面麻痺です。
NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)は、脳卒中患者の神経学的障害の重症度を評価するスケールで、意識、運動機能、感覚、言語、視覚、その他の神経学的項目を評価します。意識障害や顔面麻痺などの神経学的症状が評価対象に含まれています。
各選択肢の解説
- バランス障害
バランス障害そのものはNIHSSの評価項目に含まれていません。ただし、肢体麻痺や運動失調が間接的にバランス障害と関連する可能性はあります。この選択肢は誤りです。 - 深部腱反射
深部腱反射はNIHSSでは評価されません。神経学的評価の一部として行われることはありますが、NIHSSの公式な項目には含まれていません。この選択肢は誤りです。 - 意識障害(正解)
NIHSSの最初の評価項目は意識状態であり、意識レベル、質問への応答、指示に従う能力を確認します。これは評価の基礎となる重要な項目です。この選択肢は正解です。 - 顔面麻痺(正解)
NIHSSでは、顔面麻痺の有無とその程度を評価します。顔面の筋力低下や麻痺の存在は、脳卒中による神経損傷の評価において重要な指標です。この選択肢は正解です。 - 歩行速度
歩行速度そのものはNIHSSの評価項目に含まれていません。ただし、肢体麻痺や運動障害の評価結果が間接的に歩行に影響する可能性はあります。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
NIHSSは、脳卒中の重症度を迅速かつ簡便に評価するために設計されています。評価項目には、意識、運動機能、感覚、言語、視覚、顔面麻痺などが含まれており、これらを網羅的に確認することで、神経学的な異常を正確に評価します。