FIM の評定で修正自立となるのはどれか。2つ選べ。
- 入れ歯の着脱が自立している。
- 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ。
- スプーンを用いての食事が自立している。
- 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。
- 装具を装着して300 m 程度の歩行が自立している。
解答解説
正解は4. 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用すると5. 装具を装着して300 m程度の歩行が自立しているです。
修正自立(FIMスコア6)は、他者からの介助を必要とせず、補助具を使用するか、動作がやや遅い、または安全性に注意を要する状態を指します。選択肢4と5は、補助具を使用することで動作が自立しているため、修正自立に該当します。
各選択肢の解説
- 入れ歯の着脱が自立している。
入れ歯の着脱が自立している場合は、補助具の使用を伴わずに完全自立(FIMスコア7)とみなされます。このため、修正自立には該当しません。 - 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ。
浴槽をまたぐ動作が自立している場合、補助具や他者の介助を伴わない完全自立(FIMスコア7)となります。補助具を使用していないため、修正自立には該当しません。 - スプーンを用いての食事が自立している。
スプーンを使用して食事を行うことは、特に補助具に該当しません。この場合、完全自立(FIMスコア7)に分類されるため、修正自立には該当しません。 - 服の上げ下ろしをする際に手すりを使用する。(正解)
手すりを使用して服の上げ下ろしを行う場合、補助具の使用が含まれるため、修正自立(FIMスコア6)に該当します。この選択肢は正解です。 - 装具を装着して300 m程度の歩行が自立している。(正解)
装具を使用して安全に歩行できる場合、補助具の使用があるため修正自立(FIMスコア6)に分類されます。この選択肢は正解です。
ワンポイントアドバイス
FIMの評価では、完全自立(FIMスコア7)と修正自立(FIMスコア6)の違いを明確に理解することが重要です。
- 完全自立:補助具なしで安全かつ迅速に動作が可能。
- 修正自立:補助具を使用するが他者の介助は不要、または動作が遅い場合。
日常生活動作の補助具利用の有無に注目して評価を行いましょう。