関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)における参考可動域角度が最も大きいのはどれか。
- 頸部屈曲
- 肩内旋
- 肩甲帯屈曲
- 母指橈側外転
- 股内旋
解答解説
正解は2. 肩内旋です。
日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会基準による参考可動域角度では、肩内旋の参考可動域は90度と、選択肢の中で最も大きいです。これに対し、他の関節の参考可動域角度は以下のように肩内旋よりも小さくなります。
各選択肢の解説
- 頸部屈曲
頸部屈曲の参考可動域角度は60度です。肩内旋の90度には及びません。 - 肩内旋(正解)
肩内旋の参考可動域角度は90度で、選択肢の中で最も大きいです。肩関節の内旋は肩甲上腕関節と肩甲骨の動きによって達成されます。この選択肢が正解です。 - 肩甲帯屈曲
肩甲帯屈曲(肩甲骨の前方への動き)の参考可動域角度は20度であり、肩内旋には遠く及びません。 - 母指橈側外転
母指橈側外転の参考可動域角度は60度です。これも肩内旋の90度より小さいです。 - 股内旋
股内旋の参考可動域角度は45度です。この角度も肩内旋の90度には届きません。
ワンポイントアドバイス
関節可動域測定法の基準を覚える際は、特に肩関節や股関節のような主要な関節の基準角度を優先して覚えましょう。また、選択肢の比較問題では、関節の動きに関する基本的な知識(肩関節が特に可動域が大きい関節であることなど)を利用して判断することが有効です。