歩行導入初期における運動学習の方法として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ハンドリングを行う。
- 休憩を入れずに練習する。
- 踵接地の練習を繰り返し行う。
- 後ろ歩きや横歩きの練習を取り入れる。
- フィードバックを与える頻度は少なくする。
解答解説
正解は1. ハンドリングを行うと3. 踵接地の練習を繰り返し行うです。
歩行導入初期では、運動学習の基本となる適切な動作パターンを身につけることが重要です。患者が正しい動きを体感しやすくするために、ハンドリングや、基本的な歩行動作(例えば踵接地)の反復練習が有効です。
各選択肢の解説
- ハンドリングを行う。(正解)
ハンドリングは、セラピストが患者の体を適切にサポートしながら動作を補助する方法です。歩行導入初期では、患者に正しい動作を体感させるために有効です。特に歩行の安定性が低い段階では、適切なサポートが学習効果を高めます。この選択肢は適切です。 - 休憩を入れずに練習する。
休憩を入れないと、疲労が蓄積し、集中力や動作精度が低下する可能性があります。運動学習には、適切な休憩を挟みながら練習を行うことが効果的です。この選択肢は不適切です。 - 踵接地の練習を繰り返し行う。(正解)
踵接地は歩行動作の基本であり、歩行パターンの安定に必要な動作です。歩行導入初期では、踵接地の練習を繰り返し行うことで、正しい動作の獲得を促進します。この選択肢は適切です。 - 後ろ歩きや横歩きの練習を取り入れる。
後ろ歩きや横歩きは、歩行導入初期ではなく、ある程度の動作が安定した中期以降に取り入れる練習です。初期では基礎的な歩行パターンを学習することが優先されます。この選択肢は不適切です。 - フィードバックを与える頻度は少なくする。
歩行導入初期では、患者が正しい動作を認識しやすくするために、適切な頻度でフィードバックを与えることが重要です。初期段階でフィードバックを少なくすると誤った動作が固定化される可能性があるため、この選択肢は不適切です。
ワンポイントアドバイス
歩行導入初期では、正しい動作を身につけるためのサポートが重要です。ハンドリングや基本動作の反復練習を通じて、患者が適切な動作を学習できるよう促します。また、適切な休憩や頻繁なフィードバックを取り入れ、誤ったパターンの固定化を防ぐことが大切です。