第56回

第56回理学療法士国家試験 午前問題51

大菱形骨に接するのはどれか。

  1. 月状骨
  2. 三角骨
  3. 舟状骨
  4. 有鈎骨
  5. 有頭骨

解答解説

正解は3. 舟状骨です。

大菱形骨(trapezium)は手根骨の一つで、手の親指側に位置し、舟状骨、第一中手骨、小菱形骨、第二中手骨と関節面を共有します。 特に舟状骨は近位側に位置し、大菱形骨と直接接触する手根骨の一つです。この構造は親指の広い可動域と安定性を支えるために重要な役割を果たします。

選択肢の解説

  1. 月状骨
    月状骨は手根骨の中央部に位置し、橈骨、三角骨、舟状骨、有頭骨、有鈎骨と接触します。しかし、大菱形骨からは離れた位置にあり、直接接触しません。
  2. 三角骨
    三角骨は手根骨の尺骨側に位置し、月状骨や有鈎骨と関節を形成します。大菱形骨とは関係がありません。
  3. 舟状骨(正解)
    舟状骨は手根骨の橈骨側に位置し、大菱形骨と近位側で接しています。この接触面により、舟状骨は親指の基部を支える重要な骨です。
  4. 有鈎骨
    有鈎骨は手根骨の尺骨側にあり、小指や薬指の基部を支える骨です。大菱形骨とは離れた位置にあり、接触しません。
  5. 有頭骨
    有頭骨は手根骨の中心に位置し、第二中手骨と接触する主な骨です。大菱形骨とは直接の接触はありません。

ワンポイントアドバイス

手根骨の配置と隣接関係を正確に覚えることが重要です。 手根骨は形状が複雑で配置の理解が難しいですが、舟状骨や月状骨など中心的な骨を軸にして覚えると効果的です。特に親指周辺の骨の接触関係は、実技や問題解答で頻出のため重点的に復習しましょう。