第56回

第56回理学療法士国家試験 午後問題87

炎症と原因の組合せで誤っているのはどれか。

  1. 外 傷――物理的原因
  2. 日 光――物理的原因
  3. 寄生虫――生物学的原因
  4. 放射線――化学的原因
  5. アルカリ――化学的原因

解答解説

正解は4.放射線――化学的原因です。

放射線は炎症の物理的原因に分類されます。化学的原因ではないため、この組合せは誤りです。他の選択肢は適切に分類されています。

選択肢の解説

  1. 外 傷――物理的原因
    外傷(打撲や切創)は物理的な力によって生じ、炎症の物理的原因に該当します。この選択肢は正しいです。
  2. 日 光――物理的原因
    日光(特に紫外線)は物理的要因として炎症を引き起こします。日焼けはその代表例です。この選択肢は正しいです。
  3. 寄生虫――生物学的原因
    寄生虫感染は生物学的原因に分類され、免疫反応や組織の損傷を通じて炎症を引き起こします。この選択肢は正しいです。
  4. 放射線――化学的原因
    放射線は化学的ではなく、物理的原因に分類されます。放射線による炎症は、細胞損傷やDNAの変化によって引き起こされます。この選択肢が誤りです。
  5. アルカリ――化学的原因
    アルカリは化学的な原因として、化学熱傷や炎症を引き起こします。この選択肢は正しいです。

ワンポイントアドバイス

炎症を引き起こす原因を分類すると以下のようになります:

  • 物理的原因:外傷、日光、放射線、温熱・冷却。
  • 化学的原因:酸・アルカリ、有毒物質、薬物。
  • 生物学的原因:細菌、ウイルス、真菌、寄生虫。
    この分類を覚えておくと、問題を正確に解答できるようになります。