GMFMで正しいのはどれか。
- 領域88項目で構成される。
- 各項目の判定は4段階評価である。
- 脳性麻痺のため標準化された発達評価である。
- 健常5歳児であれば達成可能な項目で構成される。
- 次に獲得すべき能力をItemMapにより予測・検討できる。
解答解説
正解は5(次に獲得すべき能力をItemMapにより予測・検討できる)です。
GMFM(Gross Motor Function Measure)は、脳性麻痺やダウン症など、運動機能に障害を持つ子どもの粗大運動機能を評価する尺度です。特にGMFM-66では、評価結果を基にItem Mapを用いて次に獲得する可能性が高い運動機能を予測・検討できます。
各選択肢の解説
- 領域88項目で構成される。
誤りです。88項目(GMFM-88)はGMFMの一つのバージョンですが、GMFM全体を指す際には他の短縮版(例:GMFM-66)も含まれます。特定のバージョンに限定する記述は誤りです。 - 各項目の判定は4段階評価である。
誤りです。GMFMの各項目は0点(動作不可)から3点(完全にできる)までの5段階評価で判定されます。 - 脳性麻痺のため標準化された発達評価である。
誤りです。GMFMは脳性麻痺を主な対象としていますが、発達評価ではなく、運動機能の評価が目的です。 - 健常5歳児であれば達成可能な項目で構成される。
誤りです。GMFMの項目は健常な5歳児が達成可能な運動機能を基準として作成されていますが、問題文の文脈として「正しい」は不適切です。この記述は正確さを欠きます。 - 次に獲得すべき能力をItemMapにより予測・検討できる。
正しい選択肢です。GMFM-66ではItem Mapを用いて、評価結果からどの運動機能を次に獲得する可能性が高いかを予測できます。これはリハビリ計画の立案に有用です。
ワンポイントアドバイス
GMFMは脳性麻痺などの運動機能障害の子どもに特化した評価方法で、治療やリハビリの進行を客観的に把握するのに役立ちます。GMFM-88とGMFM-66の違いを押さえ、Item Mapの活用による目標設定の重要性を理解しましょう。