第Ⅶ脳神経の検査はどれか。
- 眼球運動
- 眼輪筋筋力
- 咀嚼筋力
- 調節反射
- 軟口蓋反射
解答解説
正解は2(眼輪筋筋力)です。
第Ⅶ脳神経(顔面神経)は、顔面の表情筋を支配します。眼輪筋(目を閉じる動きに関与する筋肉)は顔面神経支配の一部であり、その筋力検査は顔面神経の機能を評価する方法の一つです。
各選択肢の解説
- 眼球運動
誤りです。眼球運動は第Ⅲ脳神経(動眼神経)、第Ⅳ脳神経(滑車神経)、第Ⅵ脳神経(外転神経)が関与します。第Ⅶ脳神経とは無関係です。 - 眼輪筋筋力
正しい選択肢です。眼輪筋は顔面神経によって支配されるため、この筋力を検査することで第Ⅶ脳神経の機能を評価できます。 - 咀嚼筋力
誤りです。咀嚼筋は第Ⅴ脳神経(三叉神経)が支配する筋群であり、第Ⅶ脳神経ではありません。 - 調節反射
誤りです。調節反射は眼の水晶体の厚さを調整する機能で、第Ⅲ脳神経(動眼神経)が関与します。第Ⅶ脳神経とは関係ありません。 - 軟口蓋反射
誤りです。軟口蓋反射には第Ⅸ脳神経(舌咽神経)および第Ⅹ脳神経(迷走神経)が関与します。第Ⅶ脳神経とは無関係です。
ワンポイントアドバイス
第Ⅶ脳神経(顔面神経)は表情筋の支配や唾液腺、涙腺の機能にも関与します。検査では、額をしわ寄せる動作や目を閉じる動作、口角を引き上げる動作などで筋力を評価します。また、顔面神経麻痺が疑われる場合は、これらの検査が重要となります。