8つの下位尺度で構成されているQOL評価はどれか。
- TMT
- SF-36
- Katz Index
- ESCROW Profile
- 老研式活動能力指標
解答解説
正解は2.SF-36です。
SF-36(Short Form-36 Health Survey)は、健康関連QOL(Quality of Life)を評価するための包括的な尺度で、8つの下位尺度(身体機能、身体役割、全体的健康、活力、社会生活機能、情緒役割、精神健康、身体痛)で構成されています。幅広い疾患や健康状態を対象にしており、国際的に広く使用される標準的なQOL評価ツールです。
選択肢の解説
- TMT(Trail Making Test)
TMTは、実行機能や注意、視覚的追跡能力を評価する神経心理検査で、QOL評価には使用されません。また、8つの下位尺度で構成されているものでもありません。この選択肢は誤りです。 - SF-36
SF-36は、身体的および精神的な健康関連QOLを評価する尺度で、8つの下位尺度(身体機能、身体役割、全体的健康、活力、社会生活機能、情緒役割、精神健康、身体痛)で構成されています。正解です。 - Katz Index
Katz Indexは、高齢者のADL(日常生活動作)を評価するための指標で、QOL全体を評価するものではありません。構成要素も8つではありません。この選択肢は誤りです。 - ESCROW Profile
ESCROW Profileは、終末期ケアにおける患者の意思決定やQOLを評価する尺度ですが、8つの下位尺度で構成されているわけではありません。この選択肢は誤りです。 - 老研式活動能力指標
老研式活動能力指標は、高齢者の身体活動や認知機能、社会的活動などを評価する指標ですが、8つの下位尺度を持つものではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
SF-36は、健康関連QOLを包括的に評価する代表的な尺度であり、臨床研究や健康調査で広く利用されています。8つの下位尺度それぞれの特徴を覚えることで、類似の評価尺度と区別しやすくなります。また、QOL評価に関連する他の指標(Katz IndexやWHOQOL-100など)との違いも理解しておくと良いでしょう。