感覚機能について正しいのはどれか。
- 聴覚路は上側頭回に至る。
- 視覚路は内側膝状体を通る。
- 深部覚は脊髄視床路を上行する。
- 痛覚は脊髄内で後索を上行する。
- 味覚は副神経を経由して伝わる。
解答解説
正解は1(聴覚路は上側頭回に至る)です。
聴覚は、耳から伝わる信号が内耳を経て、聴神経(蝸牛神経)を通り、脳幹でシナプスを形成した後、上側頭回(一次聴覚野)に伝わります。上側頭回(側頭葉)は聴覚の中枢として機能します。
各選択肢の解説
- 聴覚路は上側頭回に至る
正しい選択肢です。上側頭回は聴覚情報を処理する一次聴覚野であり、聴覚路の最終到達地点です。 - 視覚路は内側膝状体を通る
誤りです。視覚路は外側膝状体を通ります。内側膝状体は聴覚路に関与します。 - 深部覚は脊髄視床路を上行する
誤りです。深部覚(位置覚、振動覚など)は後索-内側毛帯路を上行します。脊髄視床路は痛覚や温度覚に関与します。 - 痛覚は脊髄内で後索を上行する
誤りです。痛覚は脊髄視床路を上行し、脊髄内では後索ではなく前側索を通ります。 - 味覚は副神経を経由して伝わる
誤りです。味覚は顔面神経、舌咽神経、迷走神経を通りますが、副神経は関与しません。
ワンポイントアドバイス
感覚路については、各感覚がどの経路を通るかを明確に理解することが重要です。視覚路は外側膝状体、聴覚路は内側膝状体を通るという違いを押さえ、痛覚や温度覚が脊髄視床路、深部覚が後索-内側毛帯路を通ることを区別しましょう。