Erikson による幼児期の心理的発達課題はどれか。
- 自律性の獲得
- 勤勉性の獲得
- 愛着関係の形成
- 自我同一性の確立
- 同年代との親密な関係の構築
解答解説
正解は1.自律性の獲得です。
エリクソンの心理社会的発達理論によれば、幼児期(1歳半~3歳頃)は「自律性 対 恥・疑惑」の段階にあります。この時期の課題は、自分の行動をコントロールし、自律性を確立することです。失敗すると、恥や自己疑惑を感じやすくなります。
各選択肢の解説
- 自律性の獲得
正解。この段階では、自分で何かをする力を身につけ、自立心を育てることが重要です。親の適切な支援が自律性を促進します。 - 勤勉性の獲得
誤り。勤勉性の獲得は学童期(6~12歳頃)の課題であり、エリクソンの「勤勉性 対 劣等感」の段階に該当します。 - 愛着関係の形成
誤り。愛着の形成は乳児期(0~1歳半頃)の課題であり、エリクソンの「信頼感 対 不信感」の段階に該当します。 - 自我同一性の確立
誤り。自我同一性(アイデンティティ)の確立は青年期(12~18歳頃)の課題であり、エリクソンの「アイデンティティ 対 同一性拡散」の段階に該当します。 - 同年代との親密な関係の構築
誤り。親密な関係の構築は若年成人期(20~30歳頃)の課題であり、エリクソンの「親密性 対 孤独」の段階に該当します。
ワンポイントアドバイス
エリクソンの発達段階とそれぞれの課題を整理して覚えましょう:
- 乳児期:「信頼感 対 不信感」→愛着の形成
- 幼児期:「自律性 対 恥・疑惑」→自律性の獲得
- 学童期:「勤勉性 対 劣等感」→勤勉性の獲得
- 青年期:「アイデンティティ 対 同一性拡散」→自我同一性の確立
各時期の課題を理解し、それがどの発達段階に対応するかを把握することが重要です。