第51回

第51回理学療法士国家試験 午前問題51

内胚葉に由来するのはどれか。

  1. 中枢神経
  2. 腸管
  3. 血管

解答解説

正解は2.腸管です。

内胚葉は、消化器系や呼吸器系の上皮細胞を構成する胚葉です。腸管やその付属器官(肝臓、膵臓など)、気管支、肺の上皮組織が内胚葉由来の代表例です。他の選択肢は中胚葉や外胚葉由来であり、内胚葉には該当しません。

選択肢の解説

  1. 中枢神経
    誤りです。中枢神経(脳、脊髄)は外胚葉由来です。外胚葉は神経系や表皮組織などの形成に関与します。
  2. 腸管
    正解です。腸管の上皮組織は内胚葉由来です。内胚葉は消化器や呼吸器系の内面を覆う上皮細胞を構成します。
  3. 血管
    誤りです。血管は中胚葉由来です。中胚葉は循環器系、骨格系、筋系などの組織を形成します。

  4. 誤りです。筋(骨格筋、平滑筋、心筋)は中胚葉由来です。

  5. 誤りです。骨(骨格系)は中胚葉由来です。中胚葉は体の支持・運動に関与する組織を多く構成します。

ワンポイントアドバイス

胚葉の由来は、組織や器官の発生を理解する上で重要なポイントです。特に、外胚葉(神経系、皮膚)、中胚葉(筋、骨、血管など)、内胚葉(消化器系、呼吸器系)の役割を覚えておくと、生理学や発生学の知識が深まります。