抗凝固薬はどれか。
- レボドパ
- ビタミンK
- アドレナリン
- バクロフェン
- ワルファリン
解答解説
正解は5.ワルファリンです。
ワルファリンは、ビタミンK依存性凝固因子(II、VII、IX、X因子)の生成を抑制することで、血液の凝固を抑え、血栓形成を防ぐ作用を持つ抗凝固薬です。心房細動や深部静脈血栓症など、血栓症の予防や治療に用いられます。
各選択肢の解説
- レボドパ
誤り。レボドパは、パーキンソン病治療薬で、脳内でドパミンに変換されることにより運動症状を改善します。抗凝固作用はありません。 - ビタミンK
誤り。ビタミンKは、血液凝固因子の活性化に必須の栄養素であり、抗凝固薬ではありません。むしろ、ワルファリン過剰時の解毒薬として使用されます。 - アドレナリン
誤り。アドレナリンは交感神経刺激薬であり、気管支喘息やショックの治療に使用されますが、抗凝固作用はありません。 - バクロフェン
誤り。バクロフェンは中枢性筋弛緩薬で、筋痙縮を軽減するために使用されます。抗凝固作用はありません。 - ワルファリン
正解。ワルファリンは抗凝固薬として血栓形成の予防に使用されます。服用時は定期的な血液検査(INR測定)が必要です。
ワンポイントアドバイス
抗凝固薬と抗血小板薬の違いを理解しましょう:
- 抗凝固薬(例:ワルファリン、ヘパリン):凝固因子の活性を抑制。深部静脈血栓症や心房細動に使用。
- 抗血小板薬(例:アスピリン、クロピドグレル):血小板の凝集を抑制。動脈硬化性疾患の予防に使用。
抗凝固薬の適応や副作用(出血リスク)を覚えておくことが重要です。