エネルギー代謝率の計算式で正しいのはどれか。
- 内的仕事量 ÷ 全仕事量
- 基礎代謝量 ÷ 基準体表面積
- 労作代謝量 ÷ 基礎代謝量
- 作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量
- 作業時エネルギー消費量 ÷ 安静時エネルギー消費量
解答解説
正解は3.労作代謝量 ÷ 基礎代謝量です。
エネルギー代謝率(Physical Activity Ratio, PAR)は、労作時の代謝量を基準として、基礎代謝量に対する割合を計算するものです。この指標は、身体活動の強度を評価する際に使用されます。
各選択肢の解説
- 内的仕事量 ÷ 全仕事量
誤り。この計算式はエネルギー効率を求める式として使用されることがあり、エネルギー代謝率とは異なります。 - 基礎代謝量 ÷ 基準体表面積
誤り。これは基礎代謝基準値の評価に関連する式であり、エネルギー代謝率を求める式ではありません。 - 労作代謝量 ÷ 基礎代謝量
正解。エネルギー代謝率は、この式によって計算されます。基礎代謝量に対してどれだけエネルギー消費が増加しているかを示します。 - 作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量
誤り。安静時代謝量を基準とするのはMET(Metabolic Equivalent of Task)であり、エネルギー代謝率とは異なります。 - 作業時エネルギー消費量 ÷ 安静時エネルギー消費量
誤り。この式もMETの計算に関連しており、エネルギー代謝率の計算式ではありません。
ワンポイントアドバイス
エネルギー代謝率とMET(メッツ)の違いを明確に理解しましょう:
- エネルギー代謝率(PAR):労作代謝量 ÷ 基礎代謝量。
- MET:作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量。
どちらも活動強度を評価する指標として使われますが、基準となる値(基礎代謝量か安静時代謝量か)が異なる点を押さえておくと混乱しにくくなります。