上腕骨遠位部の図を示す。矢印の部位はどれか。
- 肘頭窩
- 外側上顆
- 鈎状突起
- 内側上顆
- 上腕骨小頭
解答解説
正解は5.上腕骨小頭です。
矢印が示しているのは、上腕骨の遠位部外側にある「上腕骨小頭」です。これは、橈骨頭と関節を形成する部分で、円形をしており、前腕の回旋運動を可能にする役割を担っています。
各選択肢の解説
- 肘頭窩
誤り。肘頭窩は、上腕骨遠位部の後面にあるくぼみで、肘関節が伸展した際に肘頭が収まる部分です。矢印の位置とは異なります。 - 外側上顆
誤り。外側上顆は、上腕骨遠位部の外側に突き出た部分で、前腕伸筋群の起始部となります。矢印の位置よりもやや上方にあります。 - 鈎状突起
誤り。鈎状突起は、尺骨の前面にある突起で、上腕骨滑車と関節を形成します。上腕骨の構造ではありません。 - 内側上顆
誤り。内側上顆は、上腕骨遠位部の内側に突き出た部分で、前腕屈筋群の起始部となります。矢印の位置とは異なります。 - 上腕骨小頭
正解。上腕骨小頭は、上腕骨遠位部の外側にあり、橈骨頭と関節を形成します。矢印が示している位置と一致します。
ワンポイントアドバイス
上腕骨遠位部の解剖学的構造を把握する際は、関節を構成する部位(上腕骨小頭と滑車)と筋の起始部(外側上顆と内側上顆)の位置関係を明確にしておくことが重要です。また、上腕骨小頭は橈骨と関節を形成するため、前腕の回旋運動との関連性も理解しておきましょう。