10か月の正常児でみられるのはどれか。
- Moro反射
- 手の把握反応
- 緊張性迷路反射
- パラシュート反応
- 非対称性緊張性頸反射
解答解説
正解は4. パラシュート反応です。
パラシュート反応は、生後6~7か月ごろに出現し、一生涯持続する保護反射です。子どもをうつ伏せで持ち上げ、急に下方へ落下させるような姿勢を取らせると、手を前方に突き出して頭部を守る動作が見られます。この反応は、姿勢保持やバランスの発達において重要な役割を果たします。
各選択肢の解説
- Moro反射
新生児期にみられる原始反射で、通常は生後4~6か月で消失します。10か月の正常児ではみられません。この選択肢は誤りです。 - 手の把握反応
新生児期にみられる原始反射で、通常は生後4~6か月で消失します。10か月の正常児ではみられません。この選択肢は誤りです。 - 緊張性迷路反射
新生児期にみられる原始反射で、生後4~6か月までに消失します。10か月の正常児ではみられません。この選択肢は誤りです。 - パラシュート反応(正解)
生後6~7か月で出現し、一生涯持続します。10か月児でもみられる正常な反応です。正しい選択肢です。 - 非対称性緊張性頸反射(ATNR)
生後2か月ごろに最も強く、通常は生後4~6か月で消失します。10か月の正常児ではみられません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
原始反射と保護反応の消失時期・持続時期を押さえましょう:
- 原始反射(消失する反射): Moro反射、手の把握反応、非対称性緊張性頸反射(ATNR)、緊張性迷路反射 → 4~6か月で消失。
- 保護反応(持続する反応): パラシュート反応(6~7か月で出現、一生涯持続)。
発達の正常範囲を理解し、年齢ごとの反射の特徴を把握することが重要です。