てんかんについて正しいのはどれか。
- 半数以上が遺伝性である。
- 睡眠不足は発作の誘因である。
- 年齢とともに発症率が減少する。
- 成人では症候性よりも特発性が多い。
- 発作の持続時間は後遺障害と相関しない。
解答解説
正解は2. 睡眠不足は発作の誘因であるです。
てんかんは、睡眠不足、ストレス、過度の疲労、アルコール摂取、強い感覚刺激(光や音)などが発作の誘因となることが知られています。特に睡眠不足は重要な誘因の一つであり、てんかん患者には十分な睡眠を取るよう指導が行われます。
各選択肢の解説
- 半数以上が遺伝性である
てんかんの多くは症候性や特発性であり、遺伝性疾患は全体の一部に過ぎません。全体の半数以上が遺伝性というのは誤りです。この選択肢は誤りです。 - 睡眠不足は発作の誘因である(正解)
睡眠不足はてんかん発作を引き起こす重要な誘因であり、患者には生活習慣の管理が求められます。正しい選択肢です。 - 年齢とともに発症率が減少する
てんかんは小児期と高齢期に発症率が高い疾患です。特に高齢期では脳卒中などが原因となる症候性てんかんが増加します。全体的に発症率が減少するわけではありません。この選択肢は誤りです。 - 成人では症候性よりも特発性が多い
成人のてんかんは、脳卒中、外傷、腫瘍などによる症候性てんかんが多く、特発性は小児や若年成人に多いです。この選択肢は誤りです。 - 発作の持続時間は後遺障害と相関しない
発作の持続時間が長いと、脳細胞への酸素供給不足や興奮毒性による神経損傷が進み、後遺障害のリスクが増加します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
てんかんの特徴を整理して覚えましょう:
- 発作の誘因: 睡眠不足、ストレス、過労、アルコール。
- 発症率: 小児と高齢者で多い。
- 分類: 特発性(原因不明)、症候性(基礎疾患あり)。
- 生活指導: 規則正しい生活習慣、適切な睡眠、誘因回避が重要。
試験では、発作の誘因や分類、治療法(薬物療法や手術)についての問題が頻出です。