疾患と病因・病理学的変化の組合せで正しいのはどれか。
- Creutzfeldt-Jakob病
- Parkinson病
- 肝性脳症
- 正常圧水頭症
- 多発性硬化症
解答解説
正解は1. Creutzfeldt-Jakob病 感染性疾患です。
Creutzfeldt-Jakob病(CJD)はプリオン蛋白が原因の感染性疾患であり、中枢神経系に異常なプリオン蛋白が蓄積し、神経変性を引き起こします。感染性疾患として分類され、進行性の認知機能障害や運動障害を特徴とします。
各選択肢の解説
- Creutzfeldt-Jakob病 感染性疾患(正解)
Creutzfeldt-Jakob病はプリオン蛋白が原因で起こる中枢神経系の感染性疾患です。正しい組み合わせです。 - Parkinson病 脱髄疾患
Parkinson病は、黒質のドーパミン産生神経細胞が変性する神経変性疾患です。脱髄疾患ではありません。この選択肢は誤りです。 - 肝性脳症 神経変性疾患
肝性脳症は、肝臓機能低下により血中アンモニアが増加し、中枢神経系に影響を与える代謝性疾患です。神経変性疾患ではありません。この選択肢は誤りです。 - 正常圧水頭症 血行障害
正常圧水頭症は脳脊髄液の循環障害による疾患で、血行障害が原因ではありません。この選択肢は誤りです。 - 多発性硬化症 腫瘍性疾患
多発性硬化症は中枢神経系の自己免疫疾患であり、腫瘍性疾患ではありません。神経線維の脱髄が特徴です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
疾患の分類や病因を整理する際は以下に注意しましょう:
- 感染性疾患: Creutzfeldt-Jakob病(プリオン病)。
- 神経変性疾患: Parkinson病、アルツハイマー病。
- 脱髄疾患: 多発性硬化症、視神経脊髄炎。
- 代謝性疾患: 肝性脳症、糖尿病性神経障害。
分類と病態の関連性を正確に理解することで、疾患に関する問題に対応しやすくなります。