膝関節半月板について正しいのはどれか。
- 外縁は内縁より薄い。
- 外側半月板は外側側副靱帯に付着しない。
- 大腿骨と膝蓋骨の適合性を高める。
- 内側半月板は外側半月板より小さい。
- 膝関節伸展時には後方に移動する。
解答解説
正解は2. 外側半月板は外側側副靱帯に付着しないです。
外側半月板は膝関節の外側にある半月板で、外側側副靱帯には付着していません。そのため、外側半月板は内側半月板に比べて可動性が高く、損傷のリスクがやや低いです。一方、内側半月板は内側側副靱帯に付着しており、安定性が高い反面、損傷されやすい特徴があります。
各選択肢の解説
- 外縁は内縁より薄い
半月板は外縁が血流に富み、内縁に向かうほど薄くなります。したがってこの選択肢は誤りです。 - 外側半月板は外側側副靱帯に付着しない(正解)
外側半月板は外側側副靱帯に付着しておらず、これが外側半月板の可動性の高さにつながっています。正しい選択肢です。 - 大腿骨と膝蓋骨の適合性を高める
半月板は大腿骨と脛骨の適合性を高める構造であり、膝蓋骨との適合性には関与しません。この選択肢は誤りです。 - 内側半月板は外側半月板より小さい
内側半月板は外側半月板より大きい形状をしており、C字型の形状をしています。この選択肢は誤りです。 - 膝関節伸展時には後方に移動する
半月板は膝関節伸展時に前方に移動し、屈曲時に後方へ移動します。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
膝関節半月板について整理する際には、以下のポイントを押さえましょう:
- 内側半月板: 内側側副靱帯に付着し、安定性が高いが損傷されやすい。
- 外側半月板: 外側側副靱帯に付着せず、可動性が高い。
- 血流: 外縁に血流が多く、内縁は血流が少ないため、損傷時の自然治癒が困難。
- 移動: 伸展時に前方、屈曲時に後方へ移動する。
半月板の構造と機能の理解が重要です。