老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか。
- 血管抵抗は低下する。
- 残気量は減少する。
- 心拍出量は増加する。
- 肺活量は増加する。
- 予備呼気量は減少する。
解答解説
正解は5.予備呼気量は減少するです。
老化に伴う生理機能の変化には、呼吸器系の機能低下が含まれます。肺や胸郭の弾性低下により、予備呼気量(ERV: Expiratory Reserve Volume)は減少します。また、残気量(RV: Residual Volume)は増加し、全肺気量(TLC: Total Lung Capacity)は大きく変化しないことが一般的です。
各選択肢の解説
- 血管抵抗は低下する。
老化により血管の弾性が低下し、血管抵抗はむしろ増加します。この選択肢は誤りです。 - 残気量は減少する。
老化に伴い肺の弾性収縮が弱まるため、残気量は増加する傾向があります。この選択肢は誤りです。 - 心拍出量は増加する。
加齢により心筋の収縮力が低下し、最大心拍出量は減少します。この選択肢は誤りです。 - 肺活量は増加する。
肺活量(VC: Vital Capacity)は加齢とともに低下します。肺や胸郭の可動性が低下するためです。この選択肢は誤りです。 - 予備呼気量は減少する。(正解)
老化による肺や胸郭の弾性低下により、予備呼気量は減少します。 これは、呼吸に関連する筋力低下も影響します。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
老化に伴う生理機能の変化を覚える際は、増加する要素(残気量、血管抵抗など)と減少する要素(肺活量、心拍出量、予備呼気量など)を整理することが重要です。試験では、具体的な指標を問われることが多いため、呼吸機能や循環機能の変化を特に注意して学習しましょう。