運動時の循環反応で誤っているのはどれか。
- 脳血流量は減少する。
- 腎血流量は減少する。
- 静脈還流量は増加する。
- 分時心拍出量は増加する。
- 骨格筋の血流量は増加する。
解答解説
正解は1. 脳血流量は減少するです。
運動時には、骨格筋への血流供給が優先される一方で、脳への血流量は一定に保たれるか、やや増加します。脳は生命維持に不可欠な臓器であるため、運動中も血流量が減少することはありません。この選択肢は誤りです。
各選択肢の解説
- 脳血流量は減少する(正解)
運動時には全身の血流分配が変化しますが、脳への血流量は一定に保たれるか、やや増加します。これは酸素供給の維持が最優先されるためです。この選択肢は誤りです。 - 腎血流量は減少する
運動時には交感神経の活動が亢進し、腎臓を含む内臓血流が抑制されます。腎血流量は減少します。この選択肢は正しいです。 - 静脈還流量は増加する
骨格筋の収縮による筋ポンプ作用や心拍出量の増加に伴い、静脈還流量も増加します。この選択肢は正しいです。 - 分時心拍出量は増加する
運動に伴い心拍数と1回拍出量が増加し、結果として分時心拍出量も増加します。この選択肢は正しいです。 - 骨格筋の血流量は増加する
運動時には活動中の骨格筋に血流が集中し、血流量が増加します。これは運動によるエネルギー供給を確保するためです。この選択肢は正しいです。
ワンポイントアドバイス
運動時の循環反応では、全身の血流分配が変化することを理解しましょう。特に、脳血流量は一定または増加、骨格筋血流量は大幅に増加、内臓(腎臓や消化器)の血流量は減少する点が試験でも問われやすいポイントです。