解剖学的構造のうち、白質に分類されるのはどれか。
- 視床
- 脳梁
- 被殻
- 淡蒼球
- 脊髄前角
解答解説
正解は2. 脳梁です。
白質は、主に髄鞘に覆われた神経線維(軸索)で構成されており、情報伝達の通路として働きます。脳梁は左右の大脳半球を結ぶ白質構造で、連絡線維として重要な役割を果たします。これに対し、視床や被殻、淡蒼球、脊髄前角は灰白質に分類され、神経細胞体が多く存在する領域です。
各選択肢の解説
- 視床
視床は灰白質に分類される構造で、感覚情報を大脳皮質に中継する重要な役割を持ちます。この選択肢は誤りです。 - 脳梁(正解)
脳梁は白質に分類され、左右の大脳半球間で情報を伝達する神経線維の集まりです。正しい選択肢です。 - 被殻
被殻は灰白質に分類される大脳基底核の一部で、運動の調節に関与します。この選択肢は誤りです。 - 淡蒼球
淡蒼球も大脳基底核の一部で、灰白質に分類されます。運動の制御に重要な役割を果たします。この選択肢は誤りです。 - 脊髄前角
脊髄前角は脊髄の灰白質に含まれ、運動ニューロンが存在する領域です。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
白質と灰白質の違いを明確に理解しましょう。
- 白質: 神経線維(軸索)が密集した部位で、主に情報の伝達路として働きます(例: 脳梁、脊髄の白質)。
- 灰白質: 神経細胞体が多く存在し、情報処理を行います(例: 大脳皮質、視床、大脳基底核、脊髄前角)。
これらの分類を覚えると解剖学や神経学の問題に対応しやすくなります。