第52回

第52回理学療法士国家試験 午後問題55

脛骨と腓骨の両方に付着する筋はどれか。

  1. 大腿二頭筋
  2. 半腱様筋
  3. 前脛骨筋
  4. 後脛骨筋
  5. 短腓骨筋

解答解説

正解は1. 大腿二頭筋4. 後脛骨筋です。

脛骨と腓骨の両方に付着する筋は、膝関節や足関節の運動に関与し、これらの骨に広く起始または停止を持つことが特徴です。大腿二頭筋の長頭は脛骨と腓骨に停止し、後脛骨筋は下腿後面で脛骨と腓骨の両方に起始を持ちます。

各選択肢の解説

  1. 大腿二頭筋(正解)
    大腿二頭筋は、膝関節を屈曲する筋であり、腓骨頭に停止します。また、その一部の線維は脛骨にも付着します。正しい選択肢です。
  2. 半腱様筋
    半腱様筋は大腿後面の筋で、脛骨内側面に付着しますが、腓骨には付着しません。この選択肢は誤りです。
  3. 前脛骨筋
    前脛骨筋は下腿前面の筋で、脛骨に付着しますが、腓骨には付着しません。この選択肢は誤りです。
  4. 後脛骨筋(正解)
    後脛骨筋は、脛骨と腓骨の間の骨間膜に付着し、足関節の底屈や内反を担います。脛骨と腓骨の両方に付着する筋であるため、正しい選択肢です。
  5. 短腓骨筋
    短腓骨筋は腓骨に付着しますが、脛骨には付着しません。この選択肢は誤りです。

ワンポイントアドバイス

筋肉の起始と停止部位を整理して覚えることが重要です。特に、脛骨と腓骨にまたがる筋(後脛骨筋や一部の大腿二頭筋など)は、膝や足関節の動作に広く関与するため、臨床や試験で頻出します。付着部位と動作の関連性をセットで覚えると効果的です。