舌下神経について正しいのはどれか。
- 舌筋を支配する。
- 両側支配である。
- 神経核は橋にある。
- 脳の背側から出る。
- 味覚の求心路である。
解答解説
正解は1. 舌筋を支配するです。
舌下神経(第12脳神経)は運動性の脳神経であり、舌の運動に関与します。具体的には、舌の内在筋および外在筋(茎突舌筋、オトガイ舌筋、舌骨舌筋)を支配し、舌の動きを司ります。この神経が損傷すると、舌運動が障害され、言語や嚥下に影響を与えます。
各選択肢の解説
- 舌筋を支配する(正解)
舌下神経は舌筋(内在筋と外在筋)を支配し、舌の運動をコントロールします。正しい選択肢です。 - 両側支配である
舌下神経は左右独立して支配を行い、片側が損傷すると舌が病変側に偏位するなどの症状が現れます。両側支配ではありません。この選択肢は誤りです。 - 神経核は橋にある
舌下神経核は延髄にあります。橋ではありません。この選択肢は誤りです。 - 脳の背側から出る
舌下神経は延髄の前側(腹側)から出ます。背側から出る神経ではありません。この選択肢は誤りです。 - 味覚の求心路である
味覚の求心路は顔面神経(第7脳神経)、舌咽神経(第9脳神経)、迷走神経(第10脳神経)が担います。舌下神経は運動性であり、味覚の求心路には関与しません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
舌下神経は舌の運動を担う運動性神経であることがポイントです。脳神経の支配領域や神経核の位置を正確に把握することで、脳神経の働きを整理できます。特に、味覚に関与する神経との違いを明確に覚えておきましょう。