腕神経叢の後神経束から分岐する神経はどれか。
- 腋窩神経
- 筋皮神経
- 尺骨神経
- 正中神経
- 長胸神経
解答解説
正解は1. 腋窩神経です。
腕神経叢は、脊髄神経(C5~T1)が合流して形成される神経網で、後神経束、外側神経束、内側神経束の3つの神経束に分かれます。後神経束からは、主に腋窩神経と橈骨神経が分岐します。腋窩神経は、三角筋や小円筋を支配し、肩関節の運動と上腕外側部の感覚を司る重要な神経です。
各選択肢の解説
- 腋窩神経(正解)
腋窩神経は後神経束から分岐する神経で、三角筋と小円筋を支配します。正しい選択肢です。 - 筋皮神経
筋皮神経は外側神経束から分岐し、上腕二頭筋や上腕筋などの屈筋群を支配します。この選択肢は誤りです。 - 尺骨神経
尺骨神経は内側神経束から分岐し、前腕や手の内側を支配します。後神経束とは関係ありません。この選択肢は誤りです。 - 正中神経
正中神経は外側神経束と内側神経束が合流して形成される神経です。後神経束から分岐する神経ではありません。この選択肢は誤りです。 - 長胸神経
長胸神経はC5~C7の神経根から直接分岐し、前鋸筋を支配します。後神経束とは関係ありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
腕神経叢の神経束ごとの分岐を正確に覚えることが重要です。後神経束からは腋窩神経と橈骨神経、外側神経束からは筋皮神経、内側神経束からは尺骨神経がそれぞれ分岐します。特に腋窩神経は肩関節の運動や感覚に直結するため、臨床的にも重要です。