皮下組織の直下に筋腹を触知する筋はどれか。
- 棘上筋
- 方形回内筋
- 小殿筋
- 中間広筋
- 長腓骨筋
解答解説
正解は5. 長腓骨筋です。
長腓骨筋は、腓骨の外側を走行する筋肉で、皮下組織の直下に位置しており、触診が容易です。この筋は、足関節の外返し(外反)と底屈を補助する役割を果たします。特に、外側腓骨部の触診で筋腹を確認できます。
各選択肢の解説
- 棘上筋
棘上筋は肩甲骨の棘上窩に位置し、大結節に付着する筋で、皮下組織に近いものの、肩甲骨の骨構造によって覆われているため直接触知するのは困難です。この選択肢は誤りです。 - 方形回内筋
方形回内筋は、前腕の深層に位置する筋で、皮下組織の直下には存在しません。触診は困難です。この選択肢は誤りです。 - 小殿筋
小殿筋は中殿筋の深層に位置し、骨盤に近い部分に存在します。そのため、皮下組織の直下ではなく、触診は難しいです。この選択肢は誤りです。 - 中間広筋
中間広筋は、大腿直筋の深層に位置する筋であり、皮下組織の直下には存在しません。触診することはできません。この選択肢は誤りです。 - 長腓骨筋(正解)
長腓骨筋は、腓骨外側部に皮下組織の直下で触知可能な筋腹を持つ筋であり、皮下組織直下の筋として適切です。正しい選択肢です。
ワンポイントアドバイス
触診可能な筋は、その位置と周囲の解剖学的構造を把握することが重要です。長腓骨筋は腓骨外側に位置し、触診が容易なため、触診トレーニングで頻出する筋です。一方、深層にある筋(方形回内筋や中間広筋など)は触診が困難であることを覚えておきましょう。