視覚器で正しいのはどれか。
- 毛様体には血管がない。
- 虹彩には瞳孔散大筋がある。
- 眼動脈は外頸動脈の分枝である。
- 眼球壁外膜は強膜と内膜からなる。
- 角膜には血管が多数分布している。
解答解説
正解は2.虹彩には瞳孔散大筋があるです。
虹彩には、瞳孔を調節する2つの筋が存在します。瞳孔を広げる作用を持つのが瞳孔散大筋で、交感神経支配を受けています。一方、瞳孔を縮小させるのが瞳孔括約筋で、副交感神経支配を受けています。
各選択肢の解説
- 毛様体には血管がない。
毛様体は、血管が豊富に分布しており、房水の産生を行う重要な役割を担います。この選択肢は誤りです。 - 虹彩には瞳孔散大筋がある。(正解)
虹彩には瞳孔散大筋が存在し、瞳孔を広げる役割を果たします。 また、副交感神経支配の瞳孔括約筋も虹彩に存在します。この選択肢が正解です。 - 眼動脈は外頸動脈の分枝である。
眼動脈は内頸動脈の分枝であり、外頸動脈ではありません。この選択肢は誤りです。 - 眼球壁外膜は強膜と内膜からなる。
眼球壁は外膜(強膜と角膜)、中膜(脈絡膜、毛様体、虹彩)、内膜(網膜)の3層構造です。この選択肢は誤りです。 - 角膜には血管が多数分布している。
角膜は透明性を保つため、血管が分布していません。その代わりに、涙液や房水から栄養を受け取ります。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
視覚器の解剖学では、眼球の構造と神経支配、血管の供給経路が試験に出やすいポイントです。特に虹彩の役割や眼動脈の由来について正確に理解することが重要です。また、角膜が無血管構造である理由(透明性維持)も覚えておくと役立ちます。