持久力トレーニングの効果として正しいのはどれか。
- 呼吸数の増加
- 1回拍出量の減少
- 安静時心拍数の減少
- 末梢血管抵抗の増加
- 最大酸素摂取量の減少
解答解説
正解は3. 安静時心拍数の減少です。
持久力トレーニング(有酸素運動)は、心肺機能を強化し、循環器系や呼吸器系の効率を向上させます。これにより、心拍数や血圧、酸素供給効率などに適応が生じ、安静時心拍数が減少することが特徴的な効果の1つです。これは、心臓の機能が向上し、1回拍出量(SV)が増加することで、安静時に少ない拍動でも十分な血液を全身に供給できるようになるためです。
各選択肢の解説
- 呼吸数の増加
持久力トレーニングでは、運動中の呼吸数は増加しますが、安静時には効率的な呼吸が可能になるため、むしろ呼吸数が減少することがあります。この選択肢は誤りです。 - 1回拍出量の減少
持久力トレーニングにより心臓のポンプ機能が強化され、1回拍出量(SV)は増加します。減少することはありません。この選択肢は誤りです。 - 安静時心拍数の減少(正解)
心臓の効率が向上し、安静時に必要な拍動数が減るため、安静時心拍数は低下します。これは持久力トレーニングの典型的な効果です。正しい選択肢です。 - 末梢血管抵抗の増加
持久力トレーニングでは血管の柔軟性が向上し、末梢血管抵抗はむしろ減少します。抵抗が増加することはありません。この選択肢は誤りです。 - 最大酸素摂取量の減少
持久力トレーニングにより、最大酸素摂取量(VO₂max)は増加します。これは心肺機能の向上を示す重要な指標であり、減少することはありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
持久力トレーニングの効果として重要な指標は、安静時心拍数の減少や最大酸素摂取量の増加、1回拍出量の増加です。これらは心肺機能の効率的な向上を反映しています。これらの変化を理解することで、トレーニングの目的や効果を的確に評価できるようになります。