疾患と自助具の組合せで正しいのはどれか。
- 片麻痺
- 片側上肢の切断
- 脊髄小脳変性症
- 両側上肢の切断
- アテトーゼ型脳性麻痺
解答解説
正解は4.両側上肢の切断:台付き爪切りです。
台付き爪切りは、両側上肢が切断された方が足で操作するために使用される自助具です。足を使って爪を切る動作が可能となるよう、台付きの構造で安定性を確保しています。このように、身体の残存機能を活用して日常生活を補助することが目的です。
各選択肢の解説
- 片麻痺:ボタンエイド
ボタンエイドは片手でボタンを留める動作を補助する自助具です。片麻痺で麻痺側の手が使用困難な場合に役立ちます。この選択肢は適切に見えますが、両側上肢の切断と台付き爪切りの組合せの方がより特異的であり、正解と判断されます。 - 片側上肢の切断:プルトップオープナー
プルトップオープナーは、缶のプルトップを開けるのに役立つ自助具ですが、片側上肢切断の方に特化したものではなく、広く使用されるため、適切な組合せとはいえません。この選択肢は誤りです。 - 脊髄小脳変性症:リーチャー
リーチャーは高い場所の物を取るのを補助する道具で、脊髄小脳変性症に特化した自助具ではありません。脊髄小脳変性症の主要症状である協調運動障害やふらつきに対応した自助具が優先されます。この選択肢は誤りです。 - 両側上肢の切断:台付き爪切り(正解)
台付き爪切りは、両側上肢が切断された方のために設計された特定の自助具です。 足で爪を切るための道具として適切で、この選択肢が正解です。 - アテトーゼ型脳性麻痺:ソックスエイド
ソックスエイドは靴下を履く動作を補助する道具ですが、アテトーゼ型脳性麻痺の不随意運動を補助するために特化したものではありません。この選択肢は誤りです。
ワンポイントアドバイス
自助具は疾患や障害特性に応じて選定することが重要です。 両側上肢切断のような特定の障害には、その状況に特化した道具が用いられるため、適切な組合せを覚えておきましょう。また、汎用性のある自助具と特化型の自助具を区別することも試験対策に役立ちます。