下肢装具とそのチェックアウト基準の組合せで正しいのはどれか。
- 骨盤帯――腸骨稜頂点
- 股継手――大転子上端
- 膝継手――膝関節裂隙中央
- 下腿半月――腓骨頭上端
- 足継手――内果下端
解答解説
正解は5.足継手――内果下端です。
下肢装具の足継手(アンクルジョイント)は、内果の下端付近に位置するよう設計されるのが基準です。この位置に正確に合わせることで、足関節の動きや荷重移動を適切にサポートします。
各選択肢の解説
- 骨盤帯――腸骨稜頂点
誤り。骨盤帯は装具がしっかり固定されるよう、腸骨稜の下端に位置します。腸骨稜の頂点では装具が不安定になりやすいため、基準にはなりません。 - 股継手――大転子上端
誤り。股継手は、大転子の中心に一致するように設置されます。大転子上端では正しい動きが妨げられる可能性があります。 - 膝継手――膝関節裂隙中央
誤り。膝継手は、膝関節裂隙のやや上部に配置されます。膝関節の自然な動きを確保するために、裂隙中央ではなく、適切な位置調整が必要です。 - 下腿半月――腓骨頭上端
誤り。下腿半月(下腿部を支える構造部分)は、腓骨頭の下方1~2cmの位置に設置されます。腓骨頭上端に位置すると、腓骨神経への圧迫が生じる恐れがあります。 - 足継手――内果下端
正解。足継手は、内果下端付近に設置されるのが基準です。この位置に配置することで、足関節の動きがスムーズになり、装具の効果が最大限発揮されます。
ワンポイントアドバイス
下肢装具のチェックアウト基準を覚える際には、解剖学的なランドマークを正確に把握することが重要です。特に、腓骨頭や内果、膝関節裂隙など、重要な位置の確認は、患者に装具を適合させる際の必須知識となります。