病態と図に示す靴の補正との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
- 踵骨骨棘
- 外反偏平足
- 外反膝
- 内反足
- 槌指
解答解説
正解は1.踵骨骨棘①と5.槌指⑤です。
解説
靴の補正は病態に応じて痛みを軽減し、適切な支持や機能の補助を提供する役割を果たします。選択肢の中で正しい組み合わせを以下に説明します。
- 踵骨骨棘①
図①では、かかと部分にクッション素材が入っています。この補正は、踵骨骨棘(ヒールスパー)による痛みを軽減するために有効です。柔らかいクッションが踵にかかる衝撃を吸収し、痛みを和らげます。この選択肢が正解です。 - 外反偏平足②
図②は靴底の外側が補強されており、内反足の補正に適していますが、外反偏平足では内側のサポートが必要です。外反偏平足には適さないため、この選択肢は誤りです。 - 外反膝③
図③では靴の外側が厚く補正されていますが、外反膝の場合には膝の外側にかかる力を減らす内側ウェッジが有効です。この図の補正は内反膝に対応するものであるため、この選択肢は誤りです。 - 内反足④
図④は靴の外側が厚く補正されています。これは内反足の補正として使用される形状ではなく、外反足の補正に適したデザインです。この選択肢は誤りです。 - 槌指⑤(正解)
図⑤では中足部の靴底にくぼみが作られており、槌指(ハンマートゥ)に対して足趾の圧力を軽減するために有効です。槌指の変形部位にかかる圧力を緩和する設計です。この選択肢が正解です。
ワンポイントアドバイス
靴の補正は病態に応じて異なる形状や材料を選択する必要があります:
- 踵骨骨棘:柔らかいクッション素材で衝撃を軽減。
- 槌指:靴底や靴内で圧力を分散する工夫が必要。
- 偏平足:アーチサポートが重要。
- 膝関節のアライメント異常:外反膝には内側ウェッジ、内反膝には外側ウェッジを使用。
正しい補正方法を選ぶためには、靴の構造と病態の関係をしっかり理解しておくことが重要です。