アテトーゼ型脳性麻痺で残存しやすい反射はどれか。
- Galant反射
- 吸啜反射
- 自動歩行
- 手掌把握反射
- 探索反射
解答解説
正解は1. Galant反射です。
解説
アテトーゼ型脳性麻痺は、錐体外路の障害を主な原因とし、不随意運動(アテトーゼ)や筋緊張の変動が特徴です。この型では、発達初期に抑制されるはずの原始反射の残存が多く見られます。
- Galant反射は、赤ちゃんの体幹を側方に触れることで同側に体幹が屈曲する反射です。この反射は、通常は生後4~6か月で消失しますが、アテトーゼ型脳性麻痺では残存しやすいとされています。
その他の選択肢
- 吸啜反射
吸啜反射は、口唇周辺を刺激すると吸う動作をする反射で、通常生後4か月ごろに消失します。これは主に重度な障害や遷延する経過を伴う場合に残存することがありますが、アテトーゼ型脳性麻痺に特異的ではありません。不正解です。 - 自動歩行
自動歩行は、乳児を直立させ足底を接地させると歩行のような動作をする反射で、生後1~2か月で消失します。脳性麻痺で残存することもありますが、アテトーゼ型には特異的ではありません。不正解です。 - 手掌把握反射
手掌把握反射は、手掌を刺激すると把握する反射で、通常は生後4~6か月で消失します。痙直型脳性麻痺では残存しやすいですが、アテトーゼ型では一般的ではありません。不正解です。 - 探索反射
探索反射は、口唇周辺を刺激すると頭を刺激側に向ける反射で、生後3~4か月で消失します。これも吸啜反射と同様、重度障害で残存することがありますが、アテトーゼ型に特異的ではありません。不正解です。
ワンポイントアドバイス
アテトーゼ型脳性麻痺では、体幹や四肢の運動制御に関わる反射(例: Galant反射や緊張性迷路反射)が残存しやすいことを覚えておきましょう。一方、痙直型脳性麻痺では把握反射や足底反射の残存が多いことを比較して整理すると理解が深まります。